【体験談!登校しぶりのわが子が笑顔で学校に行くようになった4つの秘訣】第1回:小1の春、突然の「行きたくない」〜子供の身体症状と親の心構え〜

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初めての小学校生活が始まって親子ともにドキドキわくわく…も束の間、学校に行ってくれないお子さんに悩んでいませんか。

「行きたくない」「休みたい」まさかそんな未来が待っているとは思っていませんでしたよね。「どうしていかないの」「行かない」の繰り返し。

私も長女が小1になった春、登校しぶり、行きしぶりが始まりまさに絶望的状況でした。

でも、先に結論をお話ししちゃうと、大丈夫!学校に行けるようになります!

気になる4つの秘訣を先にお伝えしますね。私自身の経験から見つけた、登校しぶり対応の秘訣です。

1.登校しぶりの背景に身体症状あり。身体からのSOSを受け入れよう。
2.「休んでもいいんだよ」が効果的!思い切って休ませちゃおう。
3.他の子と同じじゃなくてもいい。子どもそれぞれの心身成長ペースを見極めて。
4.ママも心の健康を保ち、ゆったり構えよう。(先生とタッグを組んで)

これは、私と長女の実際の体験を元にした『我が家の登校しぶり克服記〜身体SOSと4年間の道のり〜』です。とはいえ、4年かかってるんで、シリーズ3回に分けてお話ししますね。

[シリーズ記事2、3へのリンク]

第1回としてこの記事では、わが家にやって来た小1登校しぶりのリアルと身体的症状、親の私の対応、声かけなどを振り返りながら、悩んでいる親御さんたちへ解決のヒントが提示できればなと思います。

もちろん、個人差も多いと思います。例えば身体症状については、長女は繊細な気質で、HSP特有の身体症状が現れやすい子でした。
これは、繊細さゆえの心の緊張が体に現れやすい、という気質が関係しているかもしれません。 (※HSPについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています [HSPの別記事リンク])

でも、先に結論をお話ししちゃうと、

大丈夫!学校に行けるようになります!大事なことなのでもう一回言います!私自身が、この状況を乗り越えてきたからこそ、そう断言できます。

はじめに:まさかうちの子が…小学1年生の春、突然の「登校しぶり」

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小1初めの1〜2週間は順調でした。

入学2週間後から始まった朝の「行きたくない」と私の対応

うちの地域は小1の初め2週間だけ集団下校期間があります。慣れないながらも、元気に帰って来ていたので私はすっかり安心していました。

様子が変わったのは3週目あたりから。

まず、朝起きない。うずくまっていつまでもグズグズしていて、でもまあこれは私も小さい時そうしていた記憶もありますから分かるんです。その後、「行きたくない〜〜」と言い出すようになりました。

内心、かなり戸惑いました。

どう声かけするか脳をフル稼働させ、私「そっか〜〜。ママも一緒に行くから行こうよ。」と思わず提案。

登校しぶりと母子登校のスタートです。当時、次女が幼稚園入園したばかりで私は仕事に出ていないこともあり、可能な対応でした。

そこから7月の夏休み前まで、私が教室まで連れていく、または授業も付き添う日々が始まります。

学校での過ごし方と先生の協力

教室まではいくつも関門があって、校門の前、昇降口(靴箱)、教室への廊下。各関門で嫌だと泣き叫んで帰ろうとする長女を、心苦しいながらなんとか教室まで連れていきます

道中、もちろん他の子どもたちの注目を浴び放題。それでも、長女は私と一緒にいたがり、お構いなしで泣くんです。

ちなみに、他の子どもたちはみんな優しく接してくれるいい子ばかりでした。

長女が私から離れないので登校だけでなく授業にも付き添い、毎日が授業参観でした。様子によって、授業に参加できない時は、教室隣の空き教室を使って長女と私だけでワークをしたり読書をしたり。

先生の臨機応変な対応には本当に感謝しかなかったですね。校門前まで迎えに来てくれたり、教室前に着いたらとことん褒めてくれたり、本当に手厚いサポートをしていただきました。

先生の理解と協力が不可欠でした。

ん、朝の登校時間には間に合わないことがほとんどで、調子を見て2〜3時間目に連れていくこともありました。
でも、小1の初っ端、私も「行かないことが癖になるのでは」と焦ったんです。なんとか休まず毎朝、学校へ向かっていました。

いやー辛かったですね。

その時点では「どうして他の子は行けるのにうちの子は行けないの」「なにがそんなに不安なのか」「いつまで続くんだろう」などと考えていました。

私にとっても暗いトンネルのような時期。

でも、長女も同じだったんですよね。どうしてこんなに行きたくないのか、この不安感は何なのか。長女自身もよく分かっていなかったのだと思います。その結果、泣いて行きしぶりに。

毎日の母子登校の限界と脱走事件…休むという選択肢

5月中旬の運動会に向けた練習も行きたくない原因の一つになっていたので、6月からは行けるんじゃないか〜と簡単に考えていましたが。6月からも、しっかり登校しぶりは続きました。

プラス、ただ行きたくないだけではなく、次の章でお話しする身体症状も出始めていて。6月からは休むことも多かったです。

私もグズグズ泣く長女と一緒に学校にいるのが嫌になり、たまに学校に連れてはいくものの理由をつけて私だけ家に戻るという日もあった中で…

6月のある日、担任の先生から日中に電話が。

長女がちょっとしたきっかけでワアッと泣いて教室と校舎から走って飛び出し、学校の外へ出ようとしたと言うのです。
幸い、先生が追いつき学校内で捕獲された長女。

泣いたきっかけは、本当に何でもない些細な事でした。先生にはすみませんと謝りながらも、

もー!動物園じゃないんだから!と内心笑っちゃいましたが

学校からしたらやっぱり事は深刻で。今回は未遂に終わったけれど、また脱走して万が一、学校から行方不明にでもなるとまずいので…と言うことで、その日は長女を迎えに行き帰宅。

先生からは「無理に登校しなくて大丈夫、長女さんに合わせてゆっくり行きましょう」と、温かい言葉をいただきました。

この事件で、私も認識が甘かったと反省。長女にしっかり向き合って本人の心を知ろう、本気で伴走しようと覚悟しました。
脱走するほど心が辛い状況を受け入れて、無理させないようにしよう。しんどい時は長女も私も休む。

こう決めてからは、私の迷いはなくなり、長女に合わせた登校サポートができ始めたんじゃないかと思います。

小児科へ相談。心の緊張が原因?朝だけ「身体のサイン」として現れる時

7月に入っても相変わらず欠席や私と一緒の登校、行きしぶりが続く中、身体症状も増えてきていました。
小児科の先生の対応と、身体症状への私の見解です。

朝だけの不調で小児科へ

4月当初から、頭痛があり起きられない、ひどい時は「フラフラ、クラクラする」とめまいを訴えることも。

特に朝なんですよね。昼頃には軽減していることも多いのですが、朝の登校には間に合いません。

朝の身体症状の具合とメンタルの調子、これらを見極めて登校させるか欠席させるか8時までに判断。無理でした。

でも、本当に朝だけの症状で登校してみたらけろっと平気そうな日もあれば、かと思えば家で朝から夕方まで動けない日もありました。

つい、「朝だけ具合悪いふりしてるんじゃないの!?」と思ってしまうこともありました…

7月ついに、かかりつけの小児科の先生に相談。風邪でよく通院していたので、そのついでに。

先に、長女の体質や気質についてお話ししておきましょう。

小さい頃から、風邪が重症化しやすく、脱水症状や嘔吐を繰り返す体質でした。さらに、HSPの気がある繊細っ子で不安を感じやすい

もちろん、小児科にはスーパーに行く頻度で通っていたので(笑)小児科の先生や看護師さんから、体質だけでなくビビリな性格まで認知されていました。

小児科の先生に、朝の頭痛やめまい、だるさなどで学校に行くのが大変なことを伝えました。するとすぐに、血圧が低そうだもんね、と血圧の測定をされました。

やはり血圧低め、ということで血圧上昇に効く薬を処方されました。

まずは1週間分、その1週間後にまた受診して以降は1ヶ月分づつ処方され、今でも服用しています。

小児科の先生曰く、実際の血圧測定では低め〜平常値だとしても、特に朝に低血圧になると起き上がれないほどの頭痛やめまいなどの身体症状が出るんだそう。
(のちに、小3時に規律性調節障害と診断されますが、詳しくはシリーズ第3回で。)

低血圧だけが原因じゃないよね。心のS0Sとしての身体症状。

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小児科での先生の対応と、処方薬をもらったことで、長女も私も少しホッとしました。やっと解決への光が見えたような。

でも、すぐに効果が出るわけではないし、低血圧だけが原因とはもちろん思えませんでした。

そもそも、どうして行きたくないと感じるのか、何が不安で怖いのか?長女の様子からわかってきた登校しぶりの原因は、、、

・学校の先生が厳しく怒っている様子が怖い
小1の担任の先生は、比較的穏やかに優しく子どもに接しているように思いましたが、高学年の先生方は確かに厳しい指導をされる先生もいますよね。運動会練習中に他学年の様子もみて、そう感じたようです。

・全く未体験の場所や行事への不安
教室という場所、どんなことをするかわからないのがとにかく怖くて緊張する。確かに幼稚園までは、先生から次にやることをかなり丁寧に説明されていたんですよね。

・新しい友達や騒がしい雰囲気への疲れ
いろんな子がいますからね。同じ幼稚園からのお友達もいましたが、タイプの違う元気な子たちの雰囲気に完全に圧倒されていました。

・ママと離れたくない
総じて、不安だし寂しいからママと一緒がいい。母子分離不安、なんて言葉も知り調べたりもしました。

・以上をいろいろ考えると朝は頭が痛い
登校して、少し慣れれば不安が軽減して楽になるのです。

そうだよねー。そんなに不安や緊張ばかりの中で、頭痛が出ない方がおかしいかも!

長女にとっては、かなりのストレスだったと思います。

大人でも、心のストレス状態が身体に現れることがありますよね。行かなきゃいけないと分かっているのに、身体がしんどくて行けない。

心と身体のS0Sとして現れた身体症状が、登校しぶりの背景にある。そう気づくことができました。もちろん、いろんなことをキャッチしやすい長女の気質も、ストレスに繋がっていたと思います。

いつまで続く!?焦りや不安と戦うママへ:子どもの成長度を見極めて!

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長女の状況を受け止めても、つい焦ってしまうことは正直ありました。でも、身体症状が出ている時こそ、子どものペースを受け入れることが大事ですよね。

子どもの成長、人それぞれ。

子どもの心身の成長が、小学校という大きな環境変化についていくのは時間がかかります。
環境への適応力が未熟という子もいますよね。環境の変化や周りの雰囲気を細かにキャッチしてしまう子も。

うちの子はそうでした。

本当に成長は人それぞれです。周りの子はできているんだからうちの子もできるはず、と思ってしまいますよね。でも、ちゃんと見極めてあげましょう。

知らない教室や慣れない人たちが怖い、という気持ちは幼い子は当たり前に抱く感情。うちの子は少しゆっくりなんだと気がつき、受け入れようと思いました。

成長とともに、心身の対応力、適応力がつけば登校しぶりもなくなるだろうと考えるようにしたんです。

ママが自分を責めないことの重要性

親はつい自分を責めてしまうけれど、それは違います。
登校しぶりは子どものSOSのサインだと捉えてみてください。
「行きたくない」で、子供は親に自分のキャパオーバーを教えようとしているだけなんです。

そして、ママ自身の心の健康も大切

私も当時は、気分転換しようとしてもそんな気分になれないくらい辛く感じる時期もありました。子供が苦しむ様子を見ていますからね。。。

私も、自分のせいかな…と本気で悩んでいました。

学校についていくことや休ませることも、いつものルーティンのように捉えて、どーーんと構えてみてください。そんなママの対応が、子どもの安心感にもつながるはずです。

【第一歩】「行きたくない」を受け止める勇気〜休ませるという選択〜

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もうお気づきかと思いますが、夏休み前には母子登校を続けつつも、『休んでも大丈夫だよ』と伝えるようにしていました。

毎日休むわけではなかったし、行きたいと言う日は付き添いサポートしました

すると、夏休み直前にはどうしたことか一人で教室へ行ける日が増えたんです。

休ませるって、勇気がいりますよね。友達と疎遠になる?授業は?家にいるのが当たり前になる?

でも違いました。長女も学校が嫌いなわけではないのです。行きたいけど行けない。

思い切って休んでみると、長女の心に余裕と、親が理解してくれている安心感が生まれたようです。結果的に、「行きたい」という気持ちにつながったと思います。

本人のペースに合わせ、心身の成長を信じよう。理解者、サポーターであることに徹しよう。

これが、泣いて登校しぶりする長女と学校に通いながらたどり着いた、「無理に登校させることが、本当に子どものためになるのか?」という自問自答への答えでした。

もし今、お子さんの登校しぶり、行きしぶりに悩んでいるなら、参考にしてみてくださいね。

次回予告:小学2年生へ!「母子登校」と「自分のキャパ自覚」がもたらした変化

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第二回では、小学2年生に進級した娘の成長と、引き続きの母子登校、そして娘自身が自分のキャパを自覚するようになった経験についてお話しします。

[シリーズ記事2、3へのリンク]

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